2004年03月31日
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湯水のごとく、じゃぶじゃぶとメールが届く日と電子メールが死ぬ日の予感

Written By: 川俣 晶連絡先

 急に届く電子メールの量が増え始めました。

 今日は、特に酷く、メールボックスの中身を一通り整理してから「読む」ボタンを押すと、また数十通がメールボックスに入っているような状況です。

 どうやら、過半数がWORM_NETSKY.Qという奴のようです。

Qちゃんの嫌などころは…… §

 このWORM_NETSKY.Q(以下Qちゃんと表記)の問題は、電子メールのエラーメールであるかのようなSubjectを付けてくるところです。こちらは、電子メールサーバの管理者でかつ複数のメーリングリストの管理者でもあるので、日常的にエラーメールを受け付ける立場にあります。

 そんな立場で、エラーメールかも知れないSubjectを持ったメールが怒濤のように押し寄せてくると地獄を見ます。本当のエラーメールをより分ける必要があるからです。

諦めなければ、道は開けた §

 しかし、ある事実に気付いてこれは解決できました。

 Qちゃんからのメールは、たとえば以下のように、Subjectに電子メールアドレスが表記されます。

 Delivery Failure (autumn@piedey.co.jp)

 これを手がかりにすることで、Subjectを見るだけでQちゃんメールを不用メールフォルダに放り込めるようになりました。

 けして諦めず、よく対象を観察し、突破口を探すことは重要ですね。

だが、突破口はいずれ塞がれる §

 迷惑メールの送信を行うプログラムの開発者も少しずつ状況から学習していますから、こういう回避可能な隙は、どんどん閉じられていくことになるでしょうね。

 更に、Qちゃんの流行が無くても、普段からspamの洪水にじゃぶじゃぶと晒されている状況からすれば、そもそも現在のインターネットの電子メールシステムは、瀕死の重体だろうという気がします。しかも、「新しいマーケティングツールとしての未来を閉ざすべきではない」などと言って迷惑メール送信を肯定しようとした人達が横行している状況では、電子メールの未来はかなり悲観的に感じられます。

 このままで行けば、インターネットの電子メールは近い将来に事実上の機能不全に陥りかねない? つまり死ぬ?

 と、Qちゃんの洪水を見ながら、ふとそんな死の予感に震えてみる曇天の日……。